力が欲しいか?

『力』。それは『強さ』とは違い、純粋に敵にダメージを与える能力です。少年マンガに登場するキャラクター、特に戦う主体であるヒーローにとって、『力』は必要不可欠なものです。ここには試練を乗り越える、すなわち敵を倒すために力が必要だから、という理由ももちろんありますが、『強大な力』は格好良さの一つの形である、という理由も見逃せません。そこで、力をどのように扱うか、具体的には①力そのものをどのように見せるか、②力を手に入れる過程をどのように見せるか、の二点が問題となります。広く考えれば、力そのものを肯定するか否定するか、というのも興味深い問題ではあるのですが、どちらにせよ少年マンガの世界では、力を持たずして戦う例はほぼ見られないので、今は考えに入れません。で、今週は②力を手に入れる過程をどのように見せるか、に焦点を当ててみたいと思います。

力を手に入れる方法は、大別すると①試練を受けることで力を得る…スポ根型②力を得たことで試練を受ける…改造人間型、の二つです。何の苦労もせずに力が手に入ったんじゃ面白くないですからね。両方ともこれまでに様々なパターンが研究されていますが、現在改造人間型が主流となっているようです。これはやはり、スポ根型だと力を手に入れるまでが冗長になりがちであることが大きな原因でしょう。何週間もひたすら修行の日々では面白くなりにくく、短時間で強くなるのも不自然。しかも強くなるまではキャラは弱いまんまだから戦えない、と、結構大変な問題を抱えているわけです。「ケンイチ」のように人智を超えた奇天烈な修行だったり、「結界師」や「我聞」のように、ストーリーを進めながら合間合間に強くなっていったり、という工夫が必要です。特筆すべきは「ガッシュ」で、心の成長が魔物の子の身体能力や術の成長に直結しているため、立ち上がる瞬間と力を得る瞬間が絶妙にリンクして、高い相乗効果を生み出しています。

一方の改造人間型は、修行の日々を描かなくていいのでいきなり派手なバトルができるわけですが、『力』と『敵』とを上手く関連付けないと、緊迫感が出てきません。仮面ライダーを改造したのはショッカーだからこそ、対決が熱くなるわけです。世に広く出回っている、力を制御できないネタは、力そのものが重荷となる→対決の構図が崩れる→燃えない、という事態に陥っていることが多いといえます。もちろん『制御できない力が制御できるようになる』ことが、漫画的に格好良く見せられれば問題ないわけですが(ゴルディオンハンマーとか)、あまり成功例はないように思います。やっぱり、力を手に入れる→危険視されて敵が増える、とかの方がわかりやすいし。

なんだろう、最終的にスポ根バンザイ?…いや、改造人間型で新鮮味のあるマンガがまだ少ないだけでしょう。『力』を引き金にして、上手く対決の構図を作り出せば、かなり面白くなるはずです。そこら辺で斬新な漫画があったら教えてくださいませ。

…なんか読み返すと、今週のサンデーに関係ないなー…。ガッシュとかうえきプラスとかを読んで、「今週は力の重要性について書こう!」とか思ったはずなんですが…。まあいいか、以下感想。



・ガッシュ
ごめんリーヤ、お腹のそれ、穴じゃなくてでっぱりだったんだね…。でもガンズ系の術は撃ってくれた!いや、アムルク出るのは予想してませんでしたが。真顔で腹からゴウ・アムルク出す絵、かなり好きです。

・うえきプラス
いや、ウール格好良すぎやから。登場時のアレは何やったん?もうね、「トラブルはさけろ」と主張しつつもノリノリで手を貸すウールとか、最後まで「羊飼い」で通す少女とか(ウールはもはや羊ですらないと思う…)、それにしても職能力か、昔コックと駅長が「職人気質」で戦うっていう漫画があったのを思い出すなあ(いやそれ誰も覚えてないから)。

・ケンイチ
相変わらず笑いのツボが全くわからない武田。そんな設定生きてたのか!今週の一コマは126ページ2コマ目、「新島総督は(中略)本当はすげー心配してたんですよ!」。本気でウソ(というか彼の妄想)としか思えないところがステキです。あと美羽、最後の「-キサラさん×宇喜田さん」は意味わからんぞ!なんだその状況は?

・コナン
新一と平次の境遇や言動がそっくりで笑えました。

・結界師
限、顔が変わってないなぁ。それより唐突に過去編始まりましたが、このエピソードはどういう扱いになるんでしょうかね?良守たちは知らないまんまとか…?それだと新しいかも。

・でんぢゃらすじーさん
やっぱりコロコロサイズで読むべきマンガですね、これは。でかいよ。

・ジャぱん
次号で河内の顔を元に戻すためにいろいろやる話をやってほしい(無茶)。

・MAJOR
イブにバッセン。いやーいいオチがつきました。これでしばらく清水の出番はなし、と…ハア。今週はお母さんに加えて吾郎もいい表情を見せてくれてますな。

・ハヤテ
何?ビバップの最終回って幻なん!?まさかあの名作が、二度と見られない?そんなーー!!はおいといて、コナンばりのダイイングメッセージがナギに読み解けるのか否かは不明。あとお前はボタンが押しにくい肉球でキーボードが叩けるのかと(以下略)。次号、「嫌われてなくて良かったー」的な気づいてないオチを希望(無理っぽい)。

・あお高
やっべ氷室比呂彦メチャクチャ格好良いー!最初中身入ってんのかよ、と思いましたが、そのまま渡す趣向とは!たまらんですね、心地よいヒールっぷりが。で、先週から第三試合はマサハルが主役っぽい匂いがそこはかとなく漂っているんですがどうか?

・道士郎
逃げてるだけなのに無駄に格好良いな健助殿。道士郎もだいぶ格好良くなってきて、その割にアホすぎるのがいい。これで早乙女がすべて終わった後にひょっこり顔を出してくれたら最高なんですが(笑)。

・いでじゅう
ビラ配る人間間違いすぎ。いや、他の面子でもダメそうな気はしますが。そして次号以降、真くんがどうやってチョメジと親しくなるのかとか、山本さんのもっさりヘアーでチョメジに「ふぁさー」ができないだろうかとか、主にチョメジ関連で楽しみ。

・我聞
くっくっくっくっくえすちょん(くえすちょーん)♪懐かしいなあ、あんみつ姫。昔はよく・・・見た記憶はあんまりないな…。二、三回は見てると思います。今週は他にも珠の1UPキノコシャツ、酒に興味を示す斗馬、飲んじゃう理来さんなど見どころ多数。まあ一番はもちろん果歩VS番司ですが。

・D-LIVE!!
やっぱりオウル、今日は厄日です。それでもしっかりプレイボーイの才能は発揮するところがまさにオウル。それにしても斑鳩が珍しく役立たずなんですが、それも似合うのがすごい。
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by kabehouse | 2005-04-14 15:46 | 少年サンデー
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