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シークエンスパラディウム3 その1

早速やりましたよ、しーぱら3。このゲーム、当然のごとくマニュアルがついているのですが、その最後に「初心者のためのしーぱら3講座」なるものがついていました。俺様、ここで初めてこの略称に出会いました。疑問符が浮かびまくるんですが、まあマニュアルに書いてあるんだから従いましょう。俺様はいちおう経験者ですが、せっかくの講座なんで、これを読みながら進めていくことにしました。最初はマニュアル上でも画面上でも軽いノリの漫才が進んでいきますが、俺様はもちろんだまされません。いったん戦闘に入れば泣きたくなるに決まっているのです。そして出てくる、使いやすさよりもキャラを大きく見せることを重視した独特のインターフェース。育成してもあがらないパラメータ。しーぱらだ!間違いなくしーぱらの感覚だ!涙がちょちょぎれそうになるのを押さえながら、あの地獄のような戦闘に突入です。

いきなり移動が三種あるのが工画堂のゲームの良いところ。速くて危ない「戦闘移動」、視界が広い「哨戒移動」、攻撃を受けにくい「警戒移動」があるんですが、マニュアル上では敵を見つけた主人公がいきなり「戦闘移動」を始め、攻撃されてAP(あらゆる行動で消費するパラメータ)を削られ、そのターン行動不能に。味方は全員ついてこれず、敵のターンでボコられ、

『…生きてる。生きてるぞ。』

と言い出しました。さすが工画堂、まず最初に「気軽に動くと死ぬよ♪」と教えてくれているわけですな。「いくらなんでもそりゃねーだろ」と思った貴方は是非このゲームをやってみましょう。移動ミスって1ターンで死ぬなんて日常茶飯事です。とまあそんな調子でとりあえず最初のミッションが終わりました。

『MissionFailed…失敗か。(中略)しかも気がつけばディーが撃墜されている。』

笑うところのようで違います。初めてプレイする人は間違いなく失敗します。俺様もしました。そして高確率で撃墜されます。俺様もされました。

『演習一の編成時点をロードするぞ。』

全くもって正しい姿勢です。「納得するまでやり直してから先に進もうね♪」という重要事項を事前に押さえてくれているわけですな。いやさすが工画堂だ!

なんだかこの文章を見て買ってくれる人がいるのか心配になってきましたが、ここまで書いてきたことは全てこのゲームの「良いところ」です。使いやすさを無視したかのようなインターフェースも、自キャラの弱さも、成長の悪さも、軽いノリのブリーフィングから一転して恐ろしく硬派な戦闘も、全てがしーぱらの味なのです。書いててすごくもどかしいのですが、「やらなきゃわからん」と書いてしまうと負けだと思うので、なんとか伝えようとしてみました。ファンタジックな世界観と絶妙にマッチしたメカが、美少女が、シビアな戦闘から生まれる緊張感、というより恐怖、いや絶望が、あなたをデータロードへと駆り立てる!…いや本当に面白いんですってば。工画堂スタジオHPに行けば体験版も手に入りますし、他の工画堂のゲームもいっぱい紹介されてますから、一度は行ってみてください。
by kabehouse | 2004-06-12 10:17 | ゲーム
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