世界樹の迷宮(2)迷宮初日

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今日からいよいよスジョーユとチヨミリヨンの冒険が始まります。近年稀に見るシビアでスリリングな冒険をお楽しみください。
(注:この文章は壁が考えた非公式の設定にもとづいて書かれています。皆さんのイメージと合わない場合は登場人物の思いこみということにしてください。)




今日、5人目のギルドメンバー、コチュジャンが我らがチヨミリヨンに加わった。これで晴れて迷宮の探索を始められる。俺たちは意気揚々と樹海に向かった。
「こらこら、ちょっと待ちなさい」
樹海の入り口で、誰かが俺たちを呼び止めた。王国の兵士らしい。
「見慣れない顔だな。どうやらエトリアの街に来たばかりの、新米の冒険者のようだね?」
スジョーユ「ああ、そうだけど」
「迷宮に入り冒険をしたいのなら、まずは執政院に赴いて許可をもらってきなさい。執政院の許可が無い限り、樹海に入ることはできないんだ」
スジョーユ「執政院?なんだそりゃ」
ウスター「エトリアの政治を仕切ってるところさ。街の真ん中にでかい建物があるだろ」
スジョーユ「お前、知ってたんなら先に言えよ」
ウスター「ハハハ、すまんすまん。樹海に入るのに許可がいるとは思わなくてさ」
とにかくそこに行かなきゃ話にならないみたいだ。仕方がないので俺たちは一旦街に戻り、執政院ラーダの門をくぐった。執政院では何やらインテリ風の男が迎えてくれた。
「新たにエトリアに訪れし者よ。君もまた世界樹の迷宮を目的としてきたのだろう。だがギルドを組んだばかりの冒険者など我らは冒険者として認めはしない。」
なんだか芝居がかったしゃべり方をする男だ。
「名ばかりではなく、本当の意味で冒険者と認めて欲しくば、我らの出すミッションをクリアしたまえ。君たち新米冒険者は、樹海の地下1階の地図を作る必要がある。その為にまず地下1階にいる兵士に会え。」
上から押さえつけるような口調なんだけども、やたらと芝居がかっているせいで腹が立つというよりは笑いそうになる。その後も丁寧に説明してくれ、地図までくれたし、悪い人じゃないんだろう。

こうして俺たちは迷宮の入り口をくぐった。
タルタル「すげぇ…。木がめちゃくちゃ高けぇ」
あたり一面の緑に、俺たちは圧倒された。木漏れ日が差し込むせいで、結構明るい。
ウスター「まずは兵士を探さなきゃな」
コチュジャン「あ、あの人じゃないですか?」
しばらくまっすぐに進むと、全身鎧を着た男が見えてきた。
タルタル「おっす!新米冒険者でーす!」
無駄にタルタルがはしゃいでいるが、男は穏やかに返事を返した。
「世界樹の迷宮へようこそ。私は執政院からの命令により、街と森との境界を見守り、許可無き者が森の奥へ行かぬよう注意している。冒険者である君たちも同様だ。もし君たちが森の先に進みたいなら、まずこの階の地図をつくることだ」
つまり、地下一階を無事に巡れるくらいの力がある奴しか、ここから奥は危なくて通せないってことだ。
シオ「どうやらこの階で修練を積まないと先へは進めないようね。地図を描くのにそんなに力がいるとは知らなかったわ」
わかってるようでわかってなさそうな奴が一人。
タルタル「そうなのか。地図を描くペンってのはよっぽど重いんだな!」
完璧にわかってない奴が一人。これは聞かなかったことにしよう。
スジョーユ「さて、それじゃ早速地図描きに行きますか」
ここからついに俺たちの冒険が始まったのだ。

草むらから飛び出してきたのは、モグラと蝶だった。見た感じ大した相手じゃなさそうだ。というわけでまずは全力でモグラを攻撃する。
シオ「あうっ!あうっ!」
…モグラと蝶の集中攻撃をくらい、いきなりシオのHPが2割を切る。マジか!
タルタル「うりゃあぁ!よし、モグラ死亡!」
ウスター「え、じゃあ俺の”氷の術式”は…」
スジョーユ「虫!虫狙って虫ー!」
ウスター「お、おう!せいっ!」
その一発の魔法で蝶はパサリと落ちた。モグラは4人が必死で殴ってようやく倒れたのに。もしもウスターが魔法をもう少し速く完成させてモグラに放っていたら、蝶は生き残っていて、次のターンでシオが死んでいたかもしれない。迷宮最初の戦闘で、俺たちは死線をかいま見た。

今日の戦闘で俺たちは多くのことを学んだ。樹海のモンスターは素早く、凶暴なこと。魔法の威力は強大であること。そして、冒険をなめてかかると死ぬこと。この教訓を活かさなければ。
スジョーユ「そろそろ戻るか」
シオ「何言ってんの!?まだ一回戦っただけよ?」
その一回で死にかけたのはどこの誰だ。
スジョーユ「…なんとか言ってやってくれ、コチュジャン」
コチュジャン「え?えーとですね、樹海はどこからモンスターが出てくるかわかりませんから、深入りしすぎると街に帰る途中で力尽きるかもしれないんです。入り口の近くを探索すれば安全ですし、よりギリギリまで鍛錬できるわけです」
シオ「なるほど…。じゃあ戻ってもいいわね」
素晴らしい。完璧な説得だ。俺はこのギルド最年少の新入りを頼もしく思いながら、みんなを連れて樹海の入り口へ向かった。

ウスター「…なかなか疲れたな」
かなり粘ったつもりだったのに、街に帰り着いたときにはまだ真っ昼間だった。
タルタル「そうか?俺はまだまだいけるぜ」
スジョーユ「それは俺が傷を全部回復したからだろ。俺たちのTPは空っぽだし、シオだって死にかけてるんだ。さっさと宿屋に行こう」
コチュジャン「あ、待ってくださいスジョーユさん。先に宿代を稼ぎましょう」
スジョーユ「ああっそうか宿代か。でももう今日は何もする気にならない…」
コチュジャン「大丈夫ですよ、モンスターの骨や皮をお店に持っていけば素材として買い取ってくれるんです」
そういえばコチュジャンが殺したモグラを解体していた。あれも吟遊詩人の生活の知恵なんだなぁ。
ウスター「そういえば新種のモンスターや素材は執政院に報告するようにってお達しが出てなかったかい?確かあの貼り紙だ」
ウスターが指さした貼り紙をみると、確かにそんな感じのことが書いてある。
スジョーユ「コレ、報告するとなんかいいことあるのか?」
ウスター「さあねぇ。でも執政院は迷宮の管理もしてるからなぁ。協力しとくに越したことはないと思うぜ」
スジョーユ「確かに。うーん、執政院とシリカの店、両方顔を出すのか…」
TPを使いまくった身としては、できれば避けたい。
ウスター「明日じゃダメかい?眠くてしょうがない」
シオ「………さんせー………」
タルタル「あ。喋った」
そういえばシオが死にかけてたんだった。
スジョーユ「よし、宿屋に行こう。店と執政院は明日だ」
こうして、冒険を始めて最初の一日が終わった。明日も…死なないことを祈ろう。
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by kabehouse | 2007-01-21 10:39 | 世界樹の迷宮
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