世界樹の迷宮(7)クエストに出かけよう

世界樹の迷宮公式ページ「世界樹の迷宮Blog」

この間まで全く予想していなかったんですが、アイドルマスターにはまってしまって困っております。一週間で二組もアイドル育てちゃってるよ俺様。うーむ。そんなわけでだいぶ間が開いてしまった世界樹の迷宮リプレイ。あの人が登場します。大活躍です。(?)

(注:この文章は壁が考えた非公式の設定にもとづいて書かれています。皆さんのイメージと合わない場合は登場人物の思いこみということにしてください。)




その日、冒険を終えた俺たちがいつものように執政院ラーダの門をくぐると、いつもの兄ちゃんが、いつになくにこやかな顔で俺たちを迎えてくれた。
「無事に地図を作成したようだな。無謀と勇気が同意語ではないと知り、引くときと進むときをわきまえた一人前の冒険者として認めよう」
そう、俺たちは迷宮地下一階の地図を完成させ、最初のミッションをクリアしたのだ。相変わらず言葉からはわかりにくいが、彼の表情からは実に嬉しそうな様子が見てとれる。
タルタル「楽勝だぜ、楽勝!」
スジョーユ「いや、二人ほど死者が出てるだろ」
シオ「とにかくこれで、迷宮の奥へ進めるのよね?」
執政院の兄ちゃん「ああ、そのとおりだ。これからは我らのために迷宮探索にはげんでくれたまえ」
やはり機嫌が良さそうだ。よし、誰かが変なことを言う前にこっちの話をしよう。
スジョーユ「ところで、俺たちは一応執政院から出されたミッションをやり遂げたってことだよな?だったらやっぱりそれ相応の…」
執政院の兄ちゃん「もちろん報酬は用意している。少ないが、これを受け取りたまえ」
そう言って差し出された革袋の中を改めると、500enが入っていた。大金である。
執政院「加えて君たちは、今後エトリアの町でも一人前の冒険者として扱われるようになる。まずは金鹿の酒場に行くことだ。仕事を斡旋してもらえるよう手配しておこう。それから、これを持って、シリカ商店に届けるといい。これからの冒険に必要なものを売ってくれるだろう」
スジョーユ「これは、親書か…」
ウスター「よし、俺に任せなよ、スジョーユ。確実にシリカちゃんのもとに届けてみせるぜ」
スジョーユ「そんな大げさなもんじゃないだろ。どうせみんなで素材を売りに行くんだからついでに届ければいいんだよ」
ウスター「いや、みんな疲れてるわけだし、ここは俺が代表して…」
シオ「一番疲れてるのはあんたでしょ」
スジョーユ「それより先に酒場に行こう。ウスター、酒場好きだろ?」
ウスター「酒場?…その一言を待ってたぜスジョーユ。さあ行こう、我らの故郷へ!」
コチュジャン「コロッと変わりましたね…」
スジョーユ「酒場には美人で男の扱いに慣れたウェイトレスがたくさんいるからな。こういう奴をおいておくには最適だ」

エトリアの町自体の景気がいいので、ここ金鹿の酒場もなかなか構えの大きい店だ。俺はみんなをテーブルに着かせたあと、一人カウンターに向かい、ママに顔を通しておくことにした。
酒場のママ「いらっしゃい。執政院から話は聞いているわ」
スジョーユ「ああ。晴れて冒険者ギルド『チヨミリヨン』のリーダーってわけだ。他のメンバーはあそこにいる」
酒場のママ「そう。執政院で聞いたと思うけど、ここ金鹿の酒場では街のいろんな人から頼まれた仕事を冒険者に委託してるの。樹海での素材集めから探し物、果てには魔物退治まで…ありとあらゆる依頼があるのよ。あなたたちも、よかったらいつでも依頼を引き受けてね」
スジョーユ「ああ、そのつもりだ。早速どんな依頼が来てるのか教えて…」
ウスター「スジョーユぅ!長々とママを独り占めってのはよくないぜっ!」
スジョーユ「のわぁ!そんなに時間経ってないだろ!ていうかお前酔うの早いぞ!どれだけ飲んだんだ!?」
会話する俺たちの間に、いきなりウスターが割り込んできた。それに釣られて他のメンバーもぞろぞろと周りに集まってくる。
コチュジャン「スジョーユさん、ちゃんと僕も紹介してくださいよぉ!」
スジョーユ「わかってる、ちょっと待てお前ら」
タルタル「俺はソードマンのタルタル、よろしくな!」
スジョーユ「おい、お前は今まで何度も来てるだろ。今さら自己紹介しなくていい!」
シオ「私はシオ、パラディンやってまーす!」
スジョーユ「いやあのな、今俺たちはクエストの話をしててだな…。あぁもう、こっちはバードのコチュジャン」
コチュジャン「よろしくお願いします!」
スジョーユ「ウスターはもう知ってるよな…ってあいつどこ行った?」
さっきまで俺の横にいたウスターは、すでに一人のウェイトレスを捕まえて談笑していた。
酒場のママ「楽しいメンバーが揃ったみたいね。さあ、これが今うちに来ている依頼よ」
タルタル「どれどれ…いろいろあるな。シリカ商店からの依頼もあるのか」
ウスター「なになに、『ハンドアックスを作成するために必要となる材料を一揃い集めてきて頂きたい』、か。…ママ、この依頼はシリカちゃんが持ってきたのかい?」
コチュジャン「うわ、戻ってきた!なんかすごい素早さですよウスターさん」
スジョーユ「こいつ酒場に入るとレベルアップするんじゃないのか…?」
酒場のママ「シリカ商店はね、この街で唯一の武具販売店なの。その昔、おじいさんが店主の頃は様々な材料を自分で集め、多くの武具が揃っていたわ。けど、彼女が店主に代わってから…。頑張っているけど、やっぱり以前と比べると…品揃えが、ね。女の子が一人ではやっぱり手が足りない部分もあるみたいで…。みんなが手伝ってあげてくれる?」
ママの話を聞き、次々と目に涙を浮かべるうちのメンバー。ノリがいいというかなんというか…。
タルタル「なんていい話なんだっ!」
コチュジャン「僕は…感動しましたっ!この体から詩があふれて止まりません!この感動を忘れないうちに、書き留めておかなくては…」
ウスター「いつも元気なシリカちゃんがそんな事情を抱えてたなんて!もちろん全力で協力するぜママ!」
シオ「そうと決まれば早速樹海に出発よ、みんな!」
スジョーユ「あーこら、待てお前ら」
タルタル「なんだスジョーユ、まさか協力しないとか言い出すつもりじゃないだろうな!」
シオ「嘘でしょ!あんたには血も涙もないの?」
コチュジャン「鬼です。スジョーユさんは人でなしです!」
スジョーユ「誰もそんなことは言ってないだろ…。そもそもお前たち、ハンドアックスを作るのに何が必要か知ってるのか?」
シオ「知らないけど、そこらにあるものを片っ端から持って来ればいいのよ!」
スジョーユ「あ、あのなぁ…。それに折角迷宮に潜るんなら、他の依頼も引き受けてもっと効率よく…」
シオ「またスジョーユさんは効率ばっかり!そんなものより人の命の方が遙かに大切なんです!」
コチュジャンは毒吹きアゲハの一件をまだ根に持っているらしい。一人では分が悪そうなので、俺はママを味方につけることにした。
スジョーユ「そう言うな。たくさん依頼を受けた方が街の人だって喜ぶんだ。なあママ?」
酒場のママ「そうね、依頼は一度に複数受けても問題ないし、どうせなら沢山引き受けてくれた方が私は嬉しいわね」
スジョーユ「な?ママのためにも他の依頼も聞いてみて…」
ウスター「よーし、じゃあママのためだ、今ある依頼は全部受けるぜ!」
スジョーユ「え!?おい、ウスター!」
タルタル「よしじゃあ改めて出発だー!」
『おー!!』
酒場のママ「フフフ、元気がいいわね。助かるわ。依頼は他に獣の皮を採ってくる仕事と、湧き水を汲んでくる仕事よ。お願いね。ああそうそう、ハンドアックスを作るのに何がどれだけ必要かは、私は聞いてないの。シリカちゃんのお店にいって直接聞いてね」
ウスター「オッケーさ!いざ皆の衆、シリカ商店へ!」
『おー!!』
スジョーユ「お、おー…」
…まあ、みんなのモチベーションが高いのは決して悪いことではない。ないのだと思う。きっと…。

ここは迷宮地下一階の花畑。みんながゆったりとくつろぐ中、俺は一人植物採集に励んでいた。
タルタル「おーい、まだかー?」
スジョーユ「うるさい!お前らボーっとしてるんなら手伝えよ」
ウスター「しょうがないだろ。伐採スキルを持ってるのはお前だけなんだから」
スジョーユ「アルケミストにも修得できるだろ。なんでお前は持ってないんだよ」
ウスター「錬金術は体系が複雑だから、他に覚えなきゃならないことが多いんだよ。仕方ないだろ」
スジョーユ「だからって俺が一人で働くのはなんだか納得いかないぞ…。っと、今日はこれで終わりだな」
タルタル「お!やっと終わったか」
コチュジャン「どうです?収穫は」
スジョーユ「おう見ろ!苦ヨモギがこんなにたくさん…あ」
そこで俺はハタと当初の目的を思い出した。みんなの目が冷たい。
シオ「スジョーユ。依頼の品は丈夫な木片が五個よね?」
スジョーユ「あ、ああ、そうだったな」
ウスター「なのになんでお前が採ってきたのはほとんど苦ヨモギなんだ?」
スジョーユ「いやなんというか、ヨモギを見ると体が勝手に…」
みんなはくるりと俺に背を向け、ひそひそと会議を始めた。たしかに悪いのは俺なんだが、働いていたのが俺一人だっただけに、何だか釈然としない。
ウスター「どうするアイツ?」
コチュジャン「きっとシリカさんを救おうって気持ちは全くないんですよ。執政院で貰った500en、覚えてますか?」
シオ「そう言えばアレ、使ってないわよね」
コチュジャン「この間宝箱から手に入れた200enも使ってません」
タルタル「独り占めする気だぜ、たぶん」
シオ「リーダーとしてあるまじき行為ね」
ウスター「許せないな。シリカちゃんのためにも、死ぬまで木材を採らせるしかない」
シオ「それならもっと戦闘で鍛練を積ませるべきね。伐採スキルのレベルが上がればたくさん採れるようになるわ」
タルタル「じゃあさっさと二階に進もうぜ!」
コチュジャン「それがいいですね。二階に行けば他の伐採ポイントも見つかるかもしれませんし」
ウスター「ヨモギが生えてないとこな」
スジョーユ「おーい、確かに俺が悪かった。謝るから一旦戻ってまた明日…」
みんなが一斉にこっちに向き直った。
シオ「これから地下二階に進むわ。いいわね?」
スジョーユ「え?ちょ、ちょっと待て、今からは…」
タルタル「もっと一杯木材が採れるように鍛えるんだ!」
コチュジャン「加えて新しい伐採ポイントを探します!ヨモギの生えてないところを!」
スジョーユ「いや、ヨモギだって役に立つから、ね…?」
ウスター「ヨモギとシリカちゃんとどっちが大事だーっ!?」
スジョーユ「…わかりました…。二階に進みます…」
こうして俺たちは、迷宮さらに奥深くへと進んでいくのだった。

スジョーユ「あ、せめて湧き水のところに寄っていかないか?近くだし」
ウスター「湧き水とシリカちゃんとどっちが大事だーっ!?」
スジョーユ「スミマセンもう二度と言いません」
[PR]
by kabehouse | 2007-02-22 21:43 | 世界樹の迷宮
<< 大人の萌えかた サンデー11号 >>