漫画ナツ100・第一話「今すぐカートに入れろ!な10作」 (前編)

[ナツ100]【今年もやるぞ】 漫画ナツ100 【地獄の集計】

漫画ナツ100に参加すると決めたからには、選ぶ方も多少なりとも地獄を見ねば!
というわけで、勢いに任せて50作全部きっちり語っていきます。最初の10作は以前にも語ってるやつが多いんですが、何度でも読み、語りたくなるやつらです。

1. 愛人[AI-REN]
田中ユタカ・白泉社・全5巻

まずは俺様の中で最高の漫画の地位を不動の物にしている「愛人[AI-REN]」。

愛人(あいれん)とは、不治の病に冒された人間の精神的救済を目的として、遺伝子を書き換えられて2度目の(とても短い)人生を送ることになった人造遺伝子人間。人間はゆるやかに種としての寿命を迎えつつあり、自身の余命も定められている。そんな死の色の濃い舞台で、「イクル」と「あい」が生きて、恋に落ち、愛し合って死んでいく。そういう漫画です。確かな絶望と、確かな幸福があります。恋人たちの幸福な時間を描き続けてきた田中ユタカにしか描けない漫画だと、俺様は思います。

全ての人に、この漫画を読んで欲しいと、心から思います。

2. A・LI・CE
木崎ひろすけ(原作:吉本昌弘)・角川書店・全1巻

3. 少女・ネム
木崎ひろすけ(原作:カリブ・マーレイ)・エンターブレイン・全1巻

4. グランド・ゼロ
木崎ひろすけ・角川書店・全1巻

続いて夭折の天才、木崎ひろすけの手による三作を。

木崎ひろすけが天才であるということは、ページを開けばすぐにわかると思います。圧倒的に美しい透き通った画面なのに、そこに確かな存在感と温もりがある。すっと引き込まれていく感覚はこの人の漫画でしか味わえないものです。

「A・LI・CE」は、未来に放り出された少女が主人公のSF。状況は目まぐるしく変わり、手がかりは断片的に与えられ、そして謎を引きずったまま物語は終わる。これぞSFという骨太な作品ながら、情緒もたっぷりとあり、かなり脳を刺激される漫画です。

「少女・ネム」は、漫画家を目指す少女の恋を描く(はずだった)ジュブナイル。ファンシーとリアルが共存する独特の絵柄にすぐさま引き込まれていきます。

「グランド・ゼロ」はそのものズバリのスチームパンク、冒険活劇!主人公がイマイチ格好いいところを発揮しきれないまま終わっているところが少々残念ですが、インパクト抜群のキャラクターとガジェット群が素晴らしい。

いずれも漫画の新時代を感じられる作品たちです。漫画が好きな方は三作まとめてどうぞ。

5. G戦場ヘヴンズドア
日本橋ヨヲコ・小学館・全3巻

日本橋ヨヲコのド直球友情ストーリーである「G戦場ヘヴンズドア」。前回のナツ100でランクインしているのでカウントされませんが、この場を借りてもう一度紹介しておきたいと思い、選びました。

少年マンガで青春物語を描く場合、主人公の父親を敵として置くことは、古典的ではありますが効果的な手法だと思います。この漫画はその最たるもので、とにかく二人の父親が強く、厳しく、カッコイイ。その二人の父親に対して、二人の主人公が、稚拙な漫画を武器に、立ち向かう。少年達のために、大人達は高く高くあらねばならない。そんな漫画です。

泣ける名ゼリフが多数あります。気力が衰え気味な時にぜひ。
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by kabehouse | 2007-08-06 02:38 | 漫画ナツ100
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