漫画ナツ100・第五話「怒濤のチャンピオン連載作品10連発!」

[ナツ100]【今年もやるぞ】 漫画ナツ100 【地獄の集計】

世の中いつだって出る杭は打たれ、とがったものは避けられるもの。チャンピオンもそのとがり具合故にマニア向けの烙印を押され、今回の夏100でもメジャー誌扱いされませんでした。またそれが妥当なのがチャンピオンのすごさなんですが。とはいえこの雑誌がすごいところは、ただとがってるだけじゃなく全方位にとがってるところ。連載されているそれぞれの漫画がそれぞれてんでばらばらの方向にとがっているので、じっくりと見渡してみれば結構好みの漫画が見つかったりもするのです。一度はまったら病みつきになるその独特の味、今回は割と入手しやすそうなものから俺様好みのやつらを選んでみましたよ。

31. ドカベン
水島新司・秋田書店・全31巻(文庫)

まずはチャンピオンの二枚看板の一方、「ドカベン」。今さら言うまでもない超有名どころですな。今見るとものすごくトンデモな野球をやってるんですが、昔はこれがリアルと呼ばれてたというのが時代を感じるところ。まあ比較対象が「巨人の星」や「アストロ球団」だからなぁ。

各選手の半端ないキャラの立ち方とストーリーの半端ないすっ飛ばし方が魅力の作品。

32. サムライジ
山田秋太郎(原作:倉田英之)・秋田書店・全4巻

俺様が好きで好きでしょうがない漫画。打ち切りで終わったところまで含めてこれぞチャンピオンの漫画だと思います。絵柄だけは他の雑誌でも違和感ないけど。

「江戸文化とインチキ技術が程良く混ざった東京に、バケモノ満載な黒船が開国せよと乗り込んできて大騒ぎ」(原作者あとがきより)というお話で、熱さと勢いでどこまででも飛んで行っちゃうぜベイベーな感じ。悩みを抱えている時に読むとなんか全部どうでも良くなります。多分。

33. がんばれ酢めし疑獄!!
施川ユウキ・秋田書店・全5巻

現在連載中の「サナギさん」とどちらにするか迷いましたが、好きな方をとって「酢めし疑獄」を。テクニック系4コマで、いわゆる『あるある系』ネタの隅の隅を突っついてくる作品です。特にラムニー君が好き。

施川ユウキって?という方はよりぬき「もずく、ウォーキング!」にて別作品(「もずく、ウォーキング!」)のサンプルがWeb上で読めるので、そちらからどうぞ。独特の雰囲気に惚れる人は惚れます。

34. 無敵看板娘
佐渡川準・秋田書店・全17巻

めっぽう強い中華料理屋の娘、鬼丸美輝が、その度を越して有り余るファイティングスピリッツで話を明後日の方向にちぎっては投げちぎっては投げしていく生活ギャグ。

荒唐無稽と日常性のバランスが良く取れた作品で、人物の配置もオーソドックスながら良く練り込まれています。

「強くてカワイイ看板娘コメディー」がキャッチコピーなんですが、実は一番強くてカワイイのは犬だったりします。

35. ギャンブルフィッシュ
山根和俊(原作:青山広美)・秋田書店・1巻以下続刊

恐らくこれからのチャンピオンをしょって立つ漫画。天下無敵のエリート高校をギャンブルで乗っ取るとか言いだした転入生が立ちはだかるエリート達をイカサマと心理戦で次々と撃破していくというストーリーで、ミステリーのような種明かしの快感とスポ根真っ青の熱さが同居した良作です。

バカ高いテンションとアクの強さに慣れてしまえば、まことに美味しくいただけます。

36. ドールガン
出口竜正・秋田書店・全9巻

冒険とバトルとお色気が満載の大怪盗アクション。

というと一見ありがちですが、この漫画のスゴイところは本気で毎週冒険し、毎週バトルし、毎週お色気を忘れないところ。毎週それだけ詰め込んでるんですからもう密度がスゴイ。ぎっしり。そのぶん展開は少々強引で忙しくもありますが、毎回毎回全部盛りなバイタリティーは一見の価値あります。

37. ナンバMG5
小沢としお・秋田書店・11巻以下続刊

近所にその名を轟かすヤンキー一家、難破家の次男難破剛が家族に内緒で脱ヤンキーを目指し、進学校の美術部で恋愛したりする一方で、友の危機には謎のヒーロー「特服」に変身して助けに向かう、という変身ヒーロー型ヤンキー漫画。先の「ドールガン」とは真逆の、ゆったり流れる時間が心地よい作品で、とにかく丁寧に日常を描いていきます。

まっすぐに青春を描く健全さがじわじわとファン層を広げている作品。サンデーで言えばモリタイシとか好きなあなたに。

38. サイカチ 真夏の昆虫格闘記
カミムラ晋作(原作:藤見泰高)・秋田書店・1巻以下続刊(続刊未定)

連載開始当初誰もが「なんでこれチャンピオンに載ってるんだ」と思ったほどコロコロ臭が漂いまくっていたが、そのうちチャンピオンに染まっていき、だいたい染まったかな~という頃に打ちきりになった、クワガタを闘わせる漫画。「師匠」こと榎稲穂(お姫様属性)に惚れる人が続出しました。

クワガタ相撲にまつわる蘊蓄が非常に面白いのと、あとやっぱり師匠に萌えるので密かに人気が高いんですが、続刊未定だったりなんだったりと不遇な漫画。漫画マニアを自認するなら一冊持っときましょう。

39. 格闘新世紀 GO BOUT!
松本レオ・秋田書店・全3巻

連載開始当初ものすごく地味な印象しかなかったが、そのうち個性的なメンツが揃い始め、面白くなってきたかな~という頃に打ちきりになった、格闘パンチラ漫画。すごく惜しい。

バトルシーンのクオリティはかなり高く、笑いのセンスも(後半)光るものがあるので、衝撃的すぎる最終回とともに記憶にとどめておくべき漫画だと思います。

40. アイホシモドキ
森繁拓真・秋田書店・2巻以下続刊

顔は瓜二つだが性格は正反対、無愛想で暴力的な相星聖良と気弱で少女趣味な本木学の物語。先頃めでたく大団円を迎えました。

対照的な二人がだんだん仲良くなっていく、というだけで他には特に何も起こらない、地味な話を最後まで描き続けたというのは、地味にスゴイことだと思うのですよ。実はチャンピオンだけが載せられる漫画ではないかと。ひたすら地味なぶん良くまとまった作品。
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by kabehouse | 2007-08-18 11:04 | 漫画ナツ100
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