漫画家の労働環境改善に関する一提案

酔拳の王 だんげの方さんで、漫画家と編集者が対等に仕事をするにはどうすればいいかという提案がされています。

こういうことを考えるのは俺様も好きなので、一つ思い切った方法を提案してみようと思います。

漫画家と編集者が対等に仕事をするためには、漫画家も組織化するのが一番だと思います。しっかりとした労働組合のような組織を作って、原稿料や編集者などの情報を共有し、おかしな事があれば団体で交渉する。そうすれば、企業が後ろについているという編集者のアドバンテージはなくなり、漫画家を馬鹿にできなくなるでしょう。訴訟ざたになれば、漫画家組合が代表して法廷に立つこともできます。

ただ、漫画家がしっかり組織化しようとすると、どうしても起こる問題が一つ。発言力のある、売れている漫画家には組織の運営なんぞやっている暇はないだろうということです。この問題はどの組織でも起こっている(ために現状労働者は雇用者に対して不利になりがちである)ことですが、週間連載を持つ漫画家の忙しさは他業種の比ではありません。出版社との交渉に忙しくて連載を休まれるというのも読者としては困ります。

そこで、漫画をシーズン制にしてはどうかと俺様は思うのです。

例えば週刊誌の発売を2~6月・9~11月の2シーズン制にして、7~8月、12~1月は発売しないことにする。シーズンオフの間は原稿料交渉や移籍交渉、取材や連載の準備を行うわけです。こうすれば、漫画家もやる気さえあればきちんと組織の運営ができるようになり、労働環境改善につながるでしょう。出版社側はシーズンオフだけ発売する季刊雑誌を作って新人にチャンスを与えるも良し、ツアーサイン会などの大きなイベントを行うも良し、翌シーズンの新連載陣をコミケで大々的に発表するも良し。シーズンオフの盛り上げ方はいくらでもあるでしょう。

読者としては連載が一時期読めなくなるのは辛いところですが、それさえ我慢すれば結構いい案じゃないかと思っているのですが、どうでしょうか。
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# by kabehouse | 2008-06-14 13:36

近況報告

・雷句誠が小学館を提訴しましたが。
今の小学館の仕事を見るかぎり、筋を通す人間も少なくないであろう事は想像できますが、
大企業ですからそれが会社全体を動かせるかどうかはわかりませんね。
出版業界自体歴史が長いので、旧習に囚われている部分も多いでしょうし。
漫画家の労働環境はあまりに旧時代的なので、この動きを応援せずにはいられません。

蛇足ですが、
編集者が漫画家に「載せてやっている」と言うのは、
夫が妻に「食わせてやっている」と言うのと同じことですね。

・バイト先での会話。
「壁さんは家でパソコンよく使います?」
「あー結構使いますよー」
「普段何に使ってます?」
「あー…」
言えん!「ゲームの動画撮ってニコニコに上げてます」とか言えん!!

・研究室での会話。
M「Nさん(←多趣味。)は、何か『これは人には負けない』とかいうことあります?」
N「いや、僕は広く浅くですから」
M「ええ~!?(Mさんはオタク臭ゼロの人)」
K「本当のオタクの人はよくそう言いますよね(Kさんは理解のある一般人)」
壁「その世界に入ると絶対勝てない人がいますからね」
M「壁くんは何かあるの?」
壁「いや、僕も広く浅くですよ」
言えん!「脱衣麻雀なら負けません」とか絶対言えん!
(脱衣麻雀もリアルタイム世代の人には勝てないしねー)

・サンデー27号
夏の新連載にもスポーツ漫画がないのがちと寂しい。
相変わらず「オニデレ」がすばらしい癒しを与えてくれますね。
さすがサンデーのラブコメ。

・sinさんが「らき☆すた」ラクガキに着手。
sinさんが人気のあるネタで描くと、なんだか
「やばい!sinさんが来た!逃げろ!!」
みたいな気分になります。
別に俺様ネタかぶってるわけでもないし、逃げるも何もないんですが。
しかし今回は出来が本気でやばいぞ…。

・博麗霊夢進捗
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徐々にサザビー化。
俺様の中では巫女とサザビーはイコールなのです。
だからサザビーを描けば巫女っぽくなるし巫女を描けばサザビーっぽくなるのです。
まだサザビー部分は仮で、重要なのは顔です。
相変わらず霊夢ではない気もしますが、可愛くはなったと思う。
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# by kabehouse | 2008-06-09 23:13

「神のみぞ知るセカイ」スペシャル・輪舞-Revolution編

各方面に波紋を起こしている「神のみ」ですが、案外その少年マンガ界における位置づけについては語られていません。そこで今回は、少年マンガから「神のみ」について考察してみましょう。

1.DQ v.s. FF
といいつつゲームの話から入ります。わかりやすい例として。

電源系2Dロールプレイングゲーム、つまり日本人が一般的に想像するRPGには、ドラゴンクエスト型(以下DQ型)とファイナルファンタジー型(以下FF型)があります。DQ型はプレイヤーキャラクター(以下PC)が画面に表示されずに敵のグラフィックだけが表示されるもの、FF型はPCと敵が並んで表示されるもの、というのが一般的に言われる区別ですが、より一般化して、PCよりも世界を描くことを優先するものをDQ型、世界よりもPCを描くことを優先するものをFF型と呼ぶことにします。シリーズを通して見た場合、DQ型が似通った主人公と異なる世界観を持ち、FF型が似通った世界観と異なる主人公を持つのも特徴の一つ。これは先の定義から考えれば当然の結果でしょう。

2.時代劇 v.s. 現代劇
この、DQ型・FF型という区別は、文壇においては時代劇・現代劇として現れます。時代劇・現代劇の本来の定義はその名のとおり、舞台背景が現代なのか近世以前なのか、ということなのですが、時代劇は現代が舞台でないがゆえに世界を描く物語が多く、現代劇は現代が舞台であるがゆえに登場人物を描く物語が多いのです。

この理屈は順に考えればわかるでしょう。現代が舞台でない場合、読者は舞台背景を良く知りません。ならば舞台背景を知ることそのものが知的快感であり、舞台背景を語ることそのものにある程度の比重をおく必要があります。さらに、読者は劇の結末をある程度知っています。例え知らなくても、過去の出来事を描く以上、事実を曲げることは出来ません。ですから劇は予測される結末に向かって進まざるを得ず、登場人物の行動は読者の知識、あるいは予測から大きくは外れられないのです。対して現代が舞台である場合、読者は舞台背景を良く知っているので舞台背景を詳細に語る必然性はありません。一方劇の結末は誰も知らないので、登場人物がいかなる行動をとるのかに視線が注がれます。

このように、時代劇≒筋書きがある程度決まっていて世界観を詳細に描く、現代劇≒世界観はある程度決まっていて筋書きを重点的に描く、という図式が出来上がっています。

3.劇画 v.s. 漫画
ようやく漫画にたどり着きました。ご存知のとおり、劇画はリアルな画風を持つ新しい漫画として登場した表現です。劇画=リアル、漫画=デフォルメという関係から、劇画は時代劇に、漫画は現代劇に向いていました。「ゴルゴ13」「コブラ」など、例え舞台としては時代劇でなくても、時代劇同様に一貫したヒーロー像と筋書きを持ち、むしろ主人公が乗り込む舞台そのものを詳細に描く作品が劇画には多く、「ジャングル大帝」「ドラえもん」など、舞台背景よりも主人公の活躍に重きを置く作品が漫画には多いのです。

このことは、壁流少年マンガ仮説により別の方向からも説明できます。少年マンガとは、葛藤から対決への転換であり、世界を人物へとシンボライズすることで主題を映像化するものです。劇画とは象徴的な表現手法であった漫画をより写実的にしていこうとする流れであり、世界は世界のままに描かれるので、ヒーロー対ライバルではなく、ヒーロー対世界という図式をとることになります。結果、狭い子供の世界から離れ、より広い世界あるいは架空、過去の世界を舞台に隠された部分を描くようになりました。このようにして漫画は子供だけのものではなくなり、子供向けのマンガと大人向けの劇画とに二分化していったのです。

4.セカイ v.s. 少年
そこで本題の「神のみ」ですが、見た目は子供向けのマンガでありながら、その構造は完全に劇画調であり、時代劇であると言えます。なぜ現代を舞台にした、本来なら主人公の心の動きに最大の焦点が置かれるはずのラブコメに、時代劇の構造を持ち込むことができたのか。その根本的な理由は、駆け魂が抜けた少女は記憶を失うという設定でも、主人公が現実の女性に興味がない(と言っている)という設定でもありません。主人公をギャルゲー好きにした真の狙いは、読者から遠いところにある女性達を、遠いところに置いたまま描くことにあるのです。あくまで主人公は狭い子供の世界にいたまま、その狭い世界の未知なる部分に身を投じて戦う。それが「神のみ」の図式です。ギャルゲーはあくまでも得体の知れない少女達と戦うためのサイコガンに過ぎず、作者が本当に描きたいのは少女達そのものなのです。

学園を舞台にして時代劇を描く「神のみ」が、果たして思春期の読者の心を捉えるのか、それとも結局喜ぶのは大人だけなのか。その結末はまだ見えませんが、ひょっとしたら「神のみ」は、ラブコメを革命する力を秘めているのかもしれません。

後編では「神のみ」に登場する少女達について考察したいと思いますが、それにはまだサンプルが足りませんので、先に前編だけを書くことにしました。では、いずれ後編でお会いしましょう。
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# by kabehouse | 2008-05-30 08:55 | 少年サンデー

近況報告

・Firefoxでニコニコ動画(の動画閲覧ページ)が見られません。俺様だけですか。
たぶんflashplayer関係の問題だと思うんだが…。インストールはしたんだけどなぁ。

・ブログ移転再検討中です。
ブラウザの問題もあるけど、機能的な制限がちょっと厳しいと感じるようになってきたので。
ラクガキもほぼこちらで扱うことにして、サイトの規模は縮小する方向で進めてるんですが、
そうなるとニコニコやブログパーツが貼れないのは痛いかな、と。
今までずっと軽さ最優先だったからなぁ…。
トレードオフの部分はあれど、もう少し自由度が欲しいなぁ。リンクも貼りにくいし。

・手書きブログ再開しました。
生活リズムができてきて、継続的に描いていく目処が立ちました。
朝起きて1時間くらいで描いて上げると。
昨日もRX-78-2を描いたんだけど、途中でデッサン狂ってるのに気づいて消しました。
メカはラクガキの方が描きやすいんだな。まだまだ修行が足りん…。

・今週のサンデー
「神のみぞ知るセカイ」(略称は「かみのみ」でいいと思う)で爆笑したり
鋼鉄の水戸で爆笑したり。
「LOSTBRAIN」の安河内さんはシンプソンズに出てくる人だよね。

・福満しげゆき「うちの妻ってどうでしょう?」を表紙買いしました。
内容はともかく、むちっとして柔らかそうで可愛い女性を描けるのは素晴らしい。

・マガジンでやってるテニスの漫画(名前覚えてない)がちょっと気になってます。
でも買おうって気にまではならないところがやっぱりマガジンの漫画なんだなぁ。

・その他
雑誌を立ち読みする時間がなくなって困っています。チャンピオンが読みたい。
最近ジャンプが合わない方向に進んでる気がします。
ラクガキする時間もありません。落書きすらなかなかできない…。
ゲームがしたいけどしたいゲームがないという変なジレンマ。

・ブレザー派です。
やっぱブレザーだよ。
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# by kabehouse | 2008-05-25 08:49

サンデー24号~対決!ヒロインの座をかけて~

か: はいどーもー、壁のかでーす。
べ: べでーす。
か: 今週は以前紹介した美少女の定量的分類表・改良版から。
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べ: 前のと違いがわからないからって確かめなくてもいいですよー。
か: うむ。以前のはろくに説明もしてないから忘れてもらって、今回はこの表の使い方を紹介しつつ、「ハイド&クローサー」の龍美とパクワの位置づけを考えてみようと思う。
べ: それでヒロインの座をかけた対決なのか…。
か: 別に対決はしないけどな。
べ: じゃあタイトルは何!?
か: ノリだ。

か: では早速行ってみよう。まずは同級生の元気娘、龍美からだ!
べ: まず戦うか戦わないかだけど、コレは見方によって変わってくるって話だったよね?
か: そう。日常生活に入り込む呪術を描く物語と見れば、呪術の存在を知っている龍美は「戦う」美少女だ。しかし、この漫画のテーマとしては、春瓶の呪術師としての戦いと成長の方がふさわしい。よって呪術を使えない龍美は「戦わない」美少女となる。
べ: 続いて友達以上か友達未満か、ってところだけど、クラスメートの場合は?
か: 一見してわかりにくい場合は行間を読む必要が出てくるな。友達以上か友達未満かを判断するときは、共有する記憶がどの程度あるか、普段から一緒に行動する頻度はどの程度か、ということが基準になる。これまで描写された龍美と春瓶の関係を見ると、お互いよく知っているわけではないようだし、一緒に行動することも少ないようだ。よって友達未満。
べ: 最後にヒーロー・ヒロイン・ライバルのどれにあたるのか、だけど…。
か: 役割は物語が進むにつれて変わっていくことも多いから注意が必要だ。龍美の場合ヒロイン路線を進むかヒーロー化していくか出番がなくなるか、3種類くらいの道があるが…。
べ: 最後のは考えないようにしようよ……。
か: ……セヤブディ戦でも今回でもかなり役に立っているようだから、ヒーロー化していくと考えた方がよさそうだ。というわけで龍美は「風紀委員」キャラということになる。悪を逃さず恐れず退かず、だけど勝てないポジションだな。
べ: 「委員長」キャラとは違うの?
か: 委員長キャラとは戦えない、近寄りがたいという違いがある。まあ龍美の場合春瓶に度胸がないから近寄れてないだけだが。今後戦う力を手に入れて名実ともに仲間入りすれば、委員長キャラに進化するわけだな。
べ: 進化っていうのかそれは?

か: では後半は呪具屋の小動物、パクワに行ってみよう!
べ: まず戦うか戦わないかだけど…これは微妙じゃない?
か: 微妙だな。全号の神藤の言からすると、本当の意味で戦えるのは呪術人形をもつ呪術師だけだが、パクワも呪具屋をやっているくらいだから呪術が使える可能性は高い。そうなるとまるっきり戦えないわけでもないことになってくる。
べ: じゃあどうするの?
か: ややこしいときは、敵の襲撃を受けたときに一人で放っておいても安心かどうか、という視点で考えよう。無理だな。
べ: 無理だね。
か: この子の場合例え人形持ってても戦えない気がするしな。というわけで「戦わない」。
べ: 次は友達以上か友達未満か。どうみても友達未満です。
か: 考える必要もないな。新キャラだし。
最後はヒーローかヒロインかライバルか…。
か: 今回のエピソードだけを見ればライバルだな。
べ: ライバル?
か: 今回のエピソードの目的は新たな呪術を習得すること。新たな呪術=新たな呪具=呪具屋への信頼という変形を経てあらゆる問題をキャラクターとの対決に象徴させるという少年マンガ構造が成り立っているから、パクワはライバルで間違いない。
べ: そうすると、戦わない友達未満のライバル…「お嬢様」キャラ!?
か: お嬢様キャラの本質は人に理解されない孤独と何度失敗してもめげない愚直さにある。普通は愚直さがわがままとか天真爛漫とかいう描かれ方をするんだがな。パクワの場合、愚直さが薄いからお嬢様っぽくなく、すなわちライバルっぽくない。今後も継続してライバルの役割を演じるとは考えにくいな。
べ: 確かにただの呪具屋で終わるキャラではないよね。
か: 今後の展開は色々考えられるが、ここは父親の設定に注目してみよう。春瓶と同様家族の背中を追うキャラということで、戦う目的を象徴するヒロインとなっていくと考えられる。そうすると今後お姫様→妹となっていく公算が高いな。
べ: 戦う方向には行かないのか。
か: 行かないとは限らないが、龍美と比べてどっちが頼りになるかといえば答えは明らかだろう。
べ: まあ確かに。
か: 後ありえる展開としては、実は今回限りのゲストキャラっていう可能性も…。
べ: その可能性は考えなくていいって!
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# by kabehouse | 2008-05-18 23:33 | 少年サンデー