人気ブログランキング | 話題のタグを見る

そして時は動き出す

以前にも似た話が出ましたが、物語の本質は危機を乗り越えること、この一点に尽きます。猛攻に耐えた後、反撃開始の瞬間、重圧をはねのけて前進する瞬間、あるいは大きな壁をぶち破る瞬間。この一瞬にキャラクターや伏線をどれだけ注ぎ込むかが漫画家の腕の見せどころといえます。そこで今週のサンデーから、この瞬間を切り取ってみたいと思います。

まずは「ブリザードアクセル」の四回転半を決める瞬間。観客の視線が引き金となって、それまで出せなかった力を発揮する。そこに注目されなかった生い立ちが絡まってスタートダッシュにふさわしい盛り上がり。

続いて「結界師」より、目覚める志々尾、背中合わせでせり上がる良守&時音。そして即座に灰泉を潰して形勢逆転。この速攻と相手のザコっぷりが何よりの魅力。余裕こいてなぶってくるような奴は、一気にボコボコにしてやらないといけません。火黒がいい仕事してます。

「道士郎」のついに道士郎立つの瞬間は、D組メンバーがメチャクチャカッコイイ!この抵抗によって耐える力がグツグツと沸き立ってきたところでバチンと出てくる格好良さ。いいトコどりなんて言ってはいけません。主役ですから。引き金となるエリタンがまた、たまらんですよ。

「ケンイチ」はこの漫画にしかできない何とも贅沢な逆転。劣化チャイキックが防がれるってのがスゴイ。その後の師匠オンパレードも楽しい楽しい。それでも師の技では決着を付けないところがまたさすが。良くわかってらっしゃる。

最後に「からくり」は相変わらず敵との会話が冴えます。自動人形がどれほど人間を研究しても、その本質を理解することは決してない。この作品全体を貫くテーマが一つ一つの対決においても常に勝敗のカギを握っている点が、この漫画の最も面白いところであります。

このように、最終決戦が近づくに連れて乗っかる重圧も支える力も大きくなって、均衡はさらに重く、破った瞬間はさらに爽快になっていくわけです。

では、後は普通に感想を。




・見上げてごらん
新連載。ゆうきまさみの漫画に出てきそうな美少女確認。でも第一話から出番が少ないよ…。草場道輝は「ファンタジスタ」で美少女をないがしろにしまくってましたからねぇ…。

・ガッシュ
また変なの出ちゃった…。8チョメ8チョメが意味わからなすぎで好きです。

・コナン
ついに普通の感覚を持つ人が登場。コナン地味に最大のピンチ?(笑)

・MAJOR
ひとまずノゴローにパンチ。本当に最悪だこの人…。天罰で練習試合に出られなくなってしまえ!(笑)細かいけど田中一郎(だったと思う)先生久々に登場。この人が出てくると和むなあ。

・結界師
志々尾がそろそろ本領発揮か、それとも暴走か…。そんなことより灰泉、可愛くね?攻撃とかやられ方とかめっちゃ可愛いんですけど。一話で消えちゃったけど…。

・道士郎
健助殿、股間はヤバイ!ヤバイよキレちゃってるよ!パイプ椅子もヤバイ!って空振ってるー!さすが健助殿。いいオチです。

・ケンイチ
今週は名ゼリフ続出です。「ぶつりてきにじゴクにおちるよおお」とか明らかに謝ってない「ごめんね兼ちゃん!!」とか、「さすが私のマネ、よいことを言う」とか。あと「劣化」。でも今週の一コマはやっぱり339ページ3コマ目、「だー」で決まり。

・あお高
だーもう虎鉄格好良すぎ!真木さん、右京を追ってる場合じゃないぞ!敗者双塚の顔も痺れます。それにしても、星南の氷室も二年ということは、やっぱり本番は翌年ってことになるんでしょうか…?

・いでじゅう
相変わらず小細工はしない林田。でも努力が報われない林田。なんかモモジさんとは合いそうです。それにしても、ローキックで相手が浮くって、強すぎだ。

・D-LIVE!!
やばい、鳥肌が立つ!誘拐犯は完璧にねじ伏せているにも関わらず、ヤジ馬が引き起こしたアクシデントから危機に陥るこの展開、救助ヘリというテーマならではです。命綱を切り離す波戸さんの度胸もたまらん。
by kabehouse | 2005-03-17 18:25 | 少年サンデー
<< 今週のサンデー お名前は大事なのよ >>