土日はがっちりラクガキしようと思ってたのに、ついエレメンタルモンスターを買ってきてしまい、その日のうちにクリアまで行っちまいました。
こういう対戦型カードゲームのバランスというのは、普通カード1枚1枚の強さについて言われることが多いんですが、このゲームをやってみて思ったのは、システム面でどれだけ戦術の幅を許容できるか、というバランスもやはり重要なんだなぁということ。基本的に、偏ったデッキというのは、はまれば強いけれど相手の戦法次第では手も足も出ない。逆に苦手の無いように組まれたデッキは力が分散してじり貧になりやすい。この両者の間で自分の立ち位置を探すのがデッキ構築の楽しみなので、極端なデッキもバランス型のデッキも共存できるような懐の深さ、というのが大事なんですね。 このゲームの場合、カード一枚一枚が火・水・森・光・闇の属性を持っており、明確に有利不利があるので、全てのカードを一つの属性に固めてしまうと苦手なデッキに完封されてしまいますが、デッキ全体を強化する効果を持つジュエルをセットすることで、デッキを一つの属性に偏らせる意味を持たせられるシステムになっています。 モンスター以外のカードがないシンプルなシステムなので、デッキの組み方としてはどの属性でも共通しており、主力となるモンスターを選んで、そのモンスターをどのタイミングで戦場に出すのか、他のモンスターでどのようにサポートしていくかという方向に考え、調整していくことになります。先ほどの属性やジュエルにまつわるシステムもその調整の一部として考えることになるので、割ととっつきやすい方法で、懐の深いデッキ構築が楽しめます。 そういうわけで確かに面白いのは面白いのですが、一つカードゲームとしては問題、というか厳密にはカードゲームとは別ものと考えた方がいいんじゃないかという点が一つ。このゲームでは、カードを引くという作業がないんです。もちろん対戦相手に合わせて戦術を細かく調整するという多少のアヤはあるものの、基本的には勝負の流れが見えてしまうことになるので、やはりちょっと緊迫感に欠けるかなぁという印象は拭えません。 山からカードをランダムに引くという作業自体が、ある意味でカードゲームを支えているのだなぁ、と感じたゲームでした。ただそれを取り入れるなら、どうしても母数であるデッキ自体に、50枚とかいう数が必要になってくるので、気軽に遊べるゲームでは無くなってしまうんですが。
by kabehouse
| 2007-09-23 16:13
| ゲーム
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